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第20回 琵琶湖すうぶつゼミ&数物会新人歓迎会のご報告

2025年08月06日(水)
第20回 琵琶湖すうぶつゼミ&数物会新人歓迎会のご報告
 講師 平井 豪 先生(立命館大学理工学部物理科学科)

7月12日(土) 13:00~ 第20回 琵琶湖すうぶつゼミ&数物会新人歓迎会が開催されました。
会場  Party banquet hall Garden(アパホテル京都駅前B1)
第一部 琵琶湖すうぶつゼミ 13:00~14:15講師:平井 豪 先生 
  演題:純真無垢な若者を惑わすための科学
第二部 数物会新人歓迎会(すうぶつゼミ懇親会)
 
  当日は、卒業生5名、学生9名、教員7名、講師を含め計22名の参加となり、平井先生の講演と合わせて数物会新人歓迎会は真剣にまた和やかな充実した会となりました。
 
平井先生からは下記の3つの内容に沿って講演をしていただきました。
1.科学と宗教
2.科学と疑似科学
3.科学の間違いと不正

講演会の様子

情報社会が来ると言われていたが、情動社会が来てしまった世の中に対し、参加者の共通項である「科学」という概念から見直してみようという趣旨から、人類史的に「科学」と対にあった「宗教」と対比して、お話いただきました。
講演では、「宗教も科学も同じ人間の認知システムから生まれたもので、人間が生き抜くために獲得した認知システムであると言える」という点や「宗教も科学も、例えば『宇宙の始まり』といったものを説明してくれるが、それらは自分で確かめたわけではない他人から教えられた知識という意味では宗教も科学も同じでは?」といった点に立ち返り、宗教と科学の違いについて、「科学にはこれまでの知識を鵜吞みにするのではなく、その知識を疑う姿勢が求められる」と強調されておられました。
さらには、「科学っぽい装いをしているが、実は科学ではないもの(類似科学)」や、科学における「間違いと不正」についてもお話いただきました。いずれのお話にも、「大事なことは、騙されないことであり、科学者にとっても疑ってかかるという姿勢が必要である」という点に重きがおかれており、今後社会で活躍する理系出身者にとって大事なものをお話いただいたように思います。
 
第二部としまして、講演会後、平井先生との懇親会と合わせて数物新人歓迎会が開催されました。森 正樹(数物会副会長)先生の挨拶に始まり、和やかな雰囲気で参加者同士の交流が行われました。この春卒業した数物会新人の方々は久しぶりの再会にお互いの近況話で盛り上がっていたようです。また、平井先生と直接に懇談ができるなど、時間があっという間に過ぎ去った有意義な会となりました。

 新人歓迎会、懇親会の様子

 
 
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