1月24日(金) 19:30~20:45
第14回立命館大学数学教育研究会をキャンパスプラザ京都6F第1講習室にて開催しました。
参加者30名(現役中高教員7名、大学生・大学院生11名、同窓生4名、大学教員8名)と
多くの参加者で盛況な会となりました。
今回は、数学教育研究会の企画担当を運営されている立命館大学数理科学科の渡部拓也先生から
「小学校低学年向け図形パズルからの数学教材創作」のテーマで講演がありました。
渡部先生がお子さんに遊ばせているという100均の商品「考える力を育てるマグネットパズル」
を配り、3~4人のグループになって①小学生向け②中学生向け③高校生向けの問題を創作してみよう、
という参加者(教員向け)のアクティブラーニングの実践をやってみました。参加者による創作問題を
挙げてみますと:
- 敷き詰め幾何(タイル張り問題)
- 日常にあるロゴ(オリンピックのピクトグラム)を作れるか?
- 重ねて(重心をずらす)どれだけ高くできるか→3次元的発想
- 天秤に、青色図形とそれ以外の色の図形を別に載せて、釣り合わせることができるか?
- より多くの枚数を使って左右対称な図形をつくるには?
- 組み合わせた図形の格点&辺を一筆がきできるか?
- 各種の色の図形を組み合わせた大きな図形を最も少ない個数で作るアルゴリズムは?
次に、渡部先生から組み合わせなど論理的な思考へ発展できる題材、身近な2つの直角三角形を
使っての問題、さらには不定方程式など整数問題といった提案がありました。タイル張りのひとつである
レプタイルといった専門的な話など学生のみならず教員側の参加者にとっても興味深い話がありました。
講演会終了後、懇親会もあり教育談義で盛り上がりました。
この立命館大学数学教育研究会は、教員を目指す学生、学校現場で活躍されている先生方に少しでもお役に
立てれば幸いです。