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第19回 琵琶湖すうぶつゼミ&数物会新人歓迎会のご報告

2024年06月07日(金)
第19回 琵琶湖すうぶつゼミ&数物会新人歓迎会のご報告
     
        講師 原 啓介 先生
6月11日(土) 13:00~ 第19回 琵琶湖すうぶつゼミ&数物会新人歓迎会が開催されました。
会場  Party banquet hall Garden(アパホテル京都駅前B1)
第一部 琵琶湖すうぶつゼミ 13:00~14:15講師:原 啓介 先生 
(数理ファイナンス研究所(AMFiL),元立命館大学教授)
https://sites.google.com/site/keisukehara2016/home
  演題:数学との自由なつきあい方
第二部 数物会新人歓迎会(すうぶつゼミ懇親会)
 
  当日は、教員8名、卒業生9名、学生12名 講師を含め計30名の参加となり、原先生の講演と合わせて数物会新人歓迎会は真剣にまた和やかな充実した会となりました。
 
原先生からは、
自己紹介を兼ねて「数学と職業と人生」と題して
第一期:大学教員として
〇数学教育  〇数学の研究
第二期:ベンチャー企業の従業員、または社長として
〇数学を使う職業  〇数学をお金にする
第三期:アマチュア数学者(無職あるいは物書き)として
〇目的のない数学  〇数学書を読む、書く面白さ
に沿って興味深いお話、特に、この春卒業された方、学生さんには、まさに目から鱗の
内容が詰まった講演だったことでしょう。

    

 
 ビジネスで使った数学たちのお話しで「数学は意外といろいろな使い道がある。そして、何かを底の底から学んだことがある、という自信にもいろいろな使い道がる」は、数学を学ぶ、学んだ我々に勇気をいただけた気がしました。 
 また、オマケとして起業で得た、私の血の滲む7つの教訓は、7つ全てに説得力がありましたが、特に「決められた時間に来る、返事を返す、締切りを守る、など基礎レベルで信頼できる人が最も貴重、見つけたら逃してはいけない」は、どこの社会でも人間性が重要なことで意外と難しいことだと納得させられました。
 先生は、「測度の考え方 ~測り測られることの数学~」(技術評論社)の執筆から、「眠れぬ夜の確率論」(日本評論社)などユニークな本をたくさん出されていますが、現在、『科学』(岩波書店)で「日常身辺の確立的諸問題」が連載中です(2024年3月~2025年2月)。また、これから出る予定の本として「定理の花束」(仮題)~色々な定理を紹介しながらの数学入門~、さらに線形代数の入門書に再挑戦を考えられているとのことでした。
 
 講演会後、赤堀次郎(数物会副会長)先生の挨拶に始まり、原先生との懇親会と合わせて数物新人歓迎会が開催されました。この春卒業した数物会新人の方々は久しぶりの再会にお互いの近況話で盛り上がっていたようです。また、原先生と直接に懇談ができるなど、時間があっという間に過ぎ去った有意義な会となりました。
         
                新人歓迎会、懇親会の様子

 
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