関東支部

第3回 関東支部大会 レポート(2017.11.18)

2017年12月11日(月)
 第3回目となる2017年度の関東支部大会は、11月18日(土)に立命館東京キャンパスで開催されました。
大会参加総数は54名。 当日「金融の数理研究会」が開催されたこともあり、多くの会員の方々の参加で会場は若い人の熱気に包まれ大会は大いに盛り上がりました。
 レセプション担当は、いつも静岡から駆けつける石橋さんと今期から運営委員として参加された谷垣さんが、研究会からの参加受付は東京理科大学助教の今村さんが、司会は東京工業助教の新田さんが担当、つつがなく大会は進行しました。
新田さんの司会で大会スタート 塚本さんによる「人工知能と金融」の講演風景

 

 大会では関東支部の支部運営委員の紹介と今年度の支部活動報告を支部長の百瀬さんが行い、続いて理工学部数理科学科の赤堀先生より関西の他大学の数学物理学科の状況、学科教授陣の変遷や我々立命館の学科のこれからの課題等興味深いお話をいただきました。 卒業メンバーから後進の育成・指導にあたる人材輩出と活躍を今後大いに期待したいものです。
 その後、大会目玉である「人工知能と金融のお話し」というテーマで塚本邦尊(つかもとくにたか)さんより講演をいただきました。 今回の講演は、情報やIT分野で最も熱い話題の一つである「AIと人工知能」に関する内容で、多くの質問が会場からあり約1時間の講演は終了しました。
* 文末に当日のプログラムから講演概要を掲載しましたのでお読みいただければ幸いです。
 
講演の後、校友会会長(村上健治氏)と立命館大学理事長(森島朋三氏)、総長(吉田美喜夫氏)からの祝電の紹介を行い大会は無事に終了しました。
 
 会場を懇親会会場に移動したまでは良かったのですが、残念なことに当初の参加想定人数を大幅に超える40余名となりました。 その結果、予約した会場には入りきれない程の混雑となり、一部の方には会場を移動していただくことになり、折角参加いただいた皆様には大変ご迷惑をお掛けすることになってしまい、この紙面を借りて運営委員一同深くお詫び申し上げます。

懇親会はコミュニケーションで盛上りました。
丸テーブルで飲んで意見交換会 これからも皆さん元気でご活躍ください。


来年も関東支部大会を開催します。 会員皆様のご意見と参加で大いに盛り上げたいと思います。
 
 
参考)講演概要
 塚本邦尊(つかもとくにたか)氏 「人工知能と金融のお話し」
 
講演要旨: 昨今、世の中では人工知能やディープラーニングの活用が注目されていますが、金融の世界ではどう活用されているのでしょうか。金融の世界では以前から人工知能の活用はされてきたようですが、果たして今はどのような位置付けにあるのでしょうか。今までのファイナンス理論はどうなっていくのでしょうか。講演者が様々な人工知能系セミナーや学会に参加したり、世界のクオンツやデータサイエンティストと意見交換して感じたこと、今の現場で高頻度データ分析をしている現状を簡単にお伝えしたいと思います。
 
経歴: 2009年立命館大学数理科学科卒、2011年東京大学大学院経済学研究科修了 
 大学と大学院の時は、確率論や確率解析を専攻。そのあと、金融システム会社でリスク計算ツールの開発、市場系パッケージの開発や検証などを実施。そのあとは広告代理店や外資マーケティング、外資コンサル企業で様々なデータ分析に関わる。現在は、Yahooグループの金融機関でクオンツ(*1)として、データ分析の基盤構築から、モデルの構築と検証を実施。また、HTFやハードウエアレベルでのアルゴリズム調査や研究など。
*1)クオンツ: Quantitative(数量的、定量的)から派生した言葉で、高度な数学的手法を用いて市場分析や、様々な金融商品や投資戦略を分析したりする、またはその分析する人を指します。
  

ホームページ管理

コメントする